昨日は、山梨県民文化ホールにて行われた”memento mori 山梨 2005-「死」をみつめ「今」を生きる”の講演会に行ってきました。1751名の参加ということで満員席でした。
日野原 重明先生のお話を聞いてみたいとうのが一番だったのですが、以前からホスピスについても関心があったのと、NHK「宮廷女官チャングムの誓い」を観てから体のこと健康のことにもおおいなる興味があり、人の生と死をどんな風にとらえるのかを聴いてみたいと思いました。
一番、印象に残ったのは、日野原先生のお話で・・・死を目前にした人でも「希望」を持たせてあげることの大切さでした。
言葉で言うと、至極簡単なことのようですが、どんな状況であっても、たとえいくつになっても「希望」がありさえすれば人の命に輝きがみえてくるのです。
このエピソードは、日野原先生の患者さんのご家族からの一通の手紙にありました。
74歳?の末期癌の患者さん(女性)は3~4週間の余命でした。
希望・・・これも極当たり前のことかもしれませんが、行きたい所に行かせてあげることだったり、したいことをさせてあげることだったり、小さなことでは、会いたい人に会うことだったり、絵を描くことだったり、音楽を楽しむことだったりします。
死に行く人が・・・生きている限りまでワクワクした気持を持つなんて、これ以上に幸せなことはないですよね。
曽野綾子さん(作家)、高橋卓志さん(神宮寺住職、長野県NPOセンター代表理事)、内藤いづみさん(ふじ内科クリニック院長、山梨県教育委員会委員長)の講演もありました。
4人のお話を聴いた後に感じたのは・・・
きれいに聞こえてしまうことかもしれませんが・・・
死への恐怖を和げることも、痛みを取り除いてあげることも、本人とって一番落ち着ける場所に居させてあげることも、そして一番、難しい「希望」を持たせてあげることも、できるだけ「希望」を叶えてあげることも、”「死」をみつめ「今」を生きる”ことであり、全ての根底に流れているのは「大いなる愛」なんだということを知りました。
最後に心に残ったのは、内藤先生の信条である「ドクターもナースも逝き行く人の最後の友になる」という言葉でした。
by m-happa
| 2005-10-10 07:24
| こころ&体&健康