なるほどな出来事

フランスの思い出

私なりのフランスのお薦めをあれこれ考えながら、ガイドブックにタックシールを貼り付けていたら、フランスの思い出が蘇ってきた。

19年前に、全観光・全食事つきのツアーでヨーロッパを7カ国、周った時に立ち寄ったパリでは、シャンゼリゼの夜景リドの華麗なショーが、いかにもフランスらしくて、「私は、今、フランスにいるのね」と印象づけてくれた。

ベルサイユ宮殿の煌びな装飾や、ノートルダム寺院のステンドグラスのバラ窓があまりにも大きく、厳かな光をとおしていたのが心に残っている。

あとは、添乗員さんが連れて行ってくれたところを断片的に覚えてはいるが、モンマルトルの丘の近くのレストランで食べたエスカルゴのグリーンのソースは美味しかったのをよく覚えている。

そして、10年前にイギリスのお庭めぐりを1ヶ月間した折に、フランスも訪れた。
今度の旅は、全くのフリーだったので、何度も打ち合わせをして、3人の意見をまとめた。
その結果、ベルサイユ宮殿、ルーブル美術館、オルセー美術館、ノートルダム寺院、エッフェル塔、凱旋門、シャンゼリゼを流す、クリニャンクールの蚤の市、そして、最高級フランス料理のレストランとしてトゥールダルジャン(本当はタイユバンの方が行きたかったが・・)を観光することにした。

メトロは比較的、簡単に乗り継ぐことができ、ベルサイユ宮殿には、2日間も通ってしまった。宮殿内の装飾美もさることながら、広大なお庭の素晴らしさに心を奪われてしまったからだ。

観光客が必ず訪れるであろうグランドトリアノンはお見事という感じだが、プチトリアノンは趣があるのだ。自然美あふれる広大な庭の中には、マリー・アントワネットの寂しさを紛らす田舎家があったり、馬が静かに草をはむ牧場があったり、小さな滝や泉があったりする。また、広い芝生の上には小花がいっぱい咲いていた。私はすっかり虜になってしまった。なので、一押ししたい所だが、あまりお庭に興味が無かったとしたら退屈かな?

モネのジヴェルニーの庭も素晴らしかった。
訪れたのが6月4日だったので、百花繚乱とばかりの花たちに迎えられた。
こちらもかなりの広さのあるお庭で、見ごたえはたっぷりある。有名なモネの『睡蓮』を描いた池では、運良く咲いている睡蓮の花を見ることができた。この”水の庭園”は、非対称系で、自然を哲学的にとらえようとする東洋的な伝統に由来する。また、日本の太鼓橋のような橋がかかり、気高い香りのする藤が咲き誇っていた。また、威風堂々とした優雅な花をつけた一面のアイリスも素晴らしかった。パリから1時間ぐらいで、バスが到着したあと、ゆっくりお庭めぐりをし、モネの住居の中にある浮世絵のコレクションもたっぷり楽しませてもらった。庭の美しさに酔いしれてしまった。4月の初旬だったら、そろそろ色んな花が咲き始める頃だろう。ここも私のお薦めの一つだ。

(この写真は、モネの庭の風景とフランス土産のコースターです)
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トゥールダルジャン、ここは、おめかししてお腹をすかして出かけた。
寛いだ空間をかもすのに相応しいであろうトーンを控えた照明と、背筋のピンと伸びたスマートな給仕が何人も立ち並んでいる店内に入るや否やピリッとした緊張が走った。

ワインの注文に戸惑ってはいけないと、3人でフランス語をカタカナ読みしたものを、猛特訓したのにも関わらず、近づいてきたソムリエに、一気に緊張感が高まり、結局、適当な赤ワインを選んでもらい、テイストもさせてもらうが旨みもよくわからず、首を縦にふってディナーが始まった。

次から次へと美しいフランス料理が運ばれてくるが、なんといっても鴨の専門店なのでフォアグラはうっとりする美味しさだった。そして、目の前で鴨の蒸し焼きを2羽、美しい手さばきで取り分けてもらう頃には、私たちの胃袋は悲鳴を上げるほどのパンパンになっていた。

一口二口食べただけのお皿は、無残にもどんどん次のお料理へととってかわられた。別に意地悪をして、早くお皿を片付けるのではなく、どんどん料理を運んでこないと、ますます食べられなくなるだろうという配慮もあってのことだろう。とにかく、味わって食べたのは前半1/3ぐらで、ワインにすっかり酔ったあとの2/3は、味も何もよく覚えていない。とはいえ、さすが一流店だけあって、最後にしっかり感動をあたえてくれた。

ピーチメルバをフランベしてもらい青緑色の炎がウットリするほどきれいだったデザートだけは、はっきり覚えていている。こんな素敵な演出に気分も明るくなった。

窓際のテーブル席では、日本人の男女のカップルが何組か座っていて、私たちと同じく食べきれないコース料理と格闘していた。中央のテーブルでは、5人ぐらいの、大人の男女のフランス人が美味しそうにワインを飲みながら、時間をかけて優雅に食事を楽しんでいた。やたらと残す日本人たちを、少々、冷ややかな目で眺めているようにも感じられた。

バブルの頃とはいえ、このディナーでお札が数枚、羽をつけて飛んでいったのには驚いたが、こんなゴージャスな気分と本場のフォアグラを味わえことは、貴重な思い出として残っている。

私は、むしろ、街のデリ(惣菜屋)で売られていた宝石のように美しいテリーヌや種類豊富なチーズや低価格のワインとフランスパンやケーキを買いこんで、ホテルの部屋でリラックスしながら、皆と楽しく食べた食事の方が、ワクワクしたことを覚えている。こんなお店屋さんをのぞきこむだけでもすごく楽しかったし、ケーキ屋さんのカラフルなマカロンなど魅惑的だった。

クリニャンクールの蚤の市
ここは、おびただしい数のお店が立ち並び、ロココ調を思わせる華麗な装飾品やレースやらが、目が回るほどあった。小さなお店がひしめき合っていて、見て歩いているだけもとても面白かった。でも、とても買う勇気は無かった。そして、恐ろしい目にもあってしまった。友達の一眼レフのカメラをひったくられそうになり、必死で取り返したという経験をしてしまった。ぼんやしている日本人はご用心の場所でもある。

美術館では、それぞれ自由行動になり、今度の旅では、一人で心行くまで好きな画家の作品を楽しめたので大満足だった。

あと、フランス人は、皆すごく顔が小さいのが印象に残っている。
とくに若い女性は、白うさぎのピンク色のお鼻を思い出すぐらいのヌードな唇と、すっぴんのような素肌が透き通るようできれいだった。おしゃれもパリジャンヌらしく、さっぱりと洗練されたファッションが颯爽としていて、カッコよかった。

また、男性も、イケメンが多く、英語もしゃべれるのにフランス語しか使いません的なちょっとニヒルな閉塞感が、かえって面白かった。おば様たちは、ふくよかで、お金にしかっりしているといった感じが印象に残っている。パリに限ってのことかもしれないが、私の個人的な感覚では、日本でいう京都を思わせた。

タックシールを貼ったガイドブックを届けると、ケーキ作りが大好きな彼女は、お菓子道具のお店のガイドブックの他にいくつかのガイドブックをすでに取り揃えていた。私なりのお薦めポイントは、参考程度にしてもらうことにして、とにかく、フランスでしか味じわえない食や景色や美しいものたちにたっぷり浸ってきてもらいたいと思った。



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by m-happa | 2006-03-06 18:51 | なるほどな出来事 | Comments(0)

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